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サガン鳥栖原理主義者から愛好家へ転身した30男のblog
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なんとか開幕に間に合ったー

見方は前回までと同じです。
今週の試合は考慮してません。。。非公開も多いしね。

TM2010_Rank_100228.PNG

先月中ごろから急に忙しくなってしまって休みの日に時間かけてゆっくりblog書く気力が無いwのでデータだけ。


ついでに無理やり鳥栖を昇格することを頭に入れたシーズン展開予想

●優勝争い組

千葉

まあ順当にいけばこの2チームが昇格争いを引っ張ることになるでしょう。
千葉は監督という不安材料有りますがw

●昇格争い組
鳥栖
徳島
横浜FC
甲府

鳥栖以外は昇格するに値する資金力があります。
特に徳島の的確な補強が怖い。ただ監督さんは悪くは無いとおもうのですが昇格争い?と考えるとどうなんだろう。
横浜FCは大黒というJ2では絶対的なストライカーが入ったことが一番大きい。
甲府はちょっと戦力のバランスが悪いかな?

●昨年でいう水戸枠
愛媛
岐阜

愛媛は的確な補強で中々の面子をそろえています。
福田が移籍証明書のトラブルで最初は出れないようですが、昨年の水戸並みにJ2を沸かせてくれるのでは?
岐阜は監督が変わりましたが名古屋とのPSMを引き分けるなど仕上がりは上々のようです。

●個人的な注目チーム
富山
富山も地味ですが(失礼)渋い補強です。あと前甲府監督がコーチに来たのはものすごく大きなことかも知れません。甲府サポが嫌うほど安間さんが悪い監督とは思えなかったんですけどね。

栃木・熊本
松田監督2年目の栃木と高木監督を迎えた熊本については、共に守備構築に定評のある監督が限られた予算と戦力の中でどの程度のチームに仕上げてくるかが楽しみです。

草津
副島様が指揮を執られるというチームを注目しないわけが無いw
戦力的には厳しいようですが、副島様の手腕に期待です。

大分・東京V
大分はどんなに勝っても昇格が無い状態。現実的に3位以内に入ったからといって簡単には債務超過は解消できないのでは?そんな中でどんなサッカーを見せてくれるか
東京Vも心機一転やり直しですが、相変わらず若い選手が湯水のごとく育っています。ただ川勝と聞いて背後に居るかもしれないJ○○を思い浮かべるのは私だけでしょうか・・・・


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表の見方は前回と同じです。
補足するならば、メンバーは試合中でも大幅に変わっているだろうし、1日2試合やるところもあるし、3日連続で戦う所もある。それは対戦相手にもいえます。
なので結果は参考程度ですが、ネガティブな要素(失点多いとか点取れないとか勝てないとか)に関してはポジティブな要素よりも信頼性があるかもしれません。
どことやっても点を取れないチームは取れないし、失点するチームは失点する、サッカーってそういうもんかな、と。

●順位表
tm2010_rank_100214.png


●雑感
・徐々に対戦相手も仕上がりを見せてきていると思われる。もしかすると対戦相手だけでなく日付でのRatingを行ったほうがいいかもしれない。
・首位は愛媛。蔚山現代に1-0(0-0/1-0)、城南一和に2-2(2-0/0-2)とRateが高い相手に2勝1分1敗(本数で勝敗をつけるのでこうなる)の好成績を収めた。
・2/9〜10に3試合こなす日程を組んだ千葉はさすがに最終日大崩れし、福岡に大敗。しかし2/13の2試合(メンバーは変えてるだろうけど)は2連勝(本別で4勝)
・先週ほめた栃木は湘南に4本で5失点。さすがに分が悪かったか。
・上位候補と思われる所では甲府が苦戦。あれだけのFW陣ながら得点力不足に見える。甲府はJ2以上の相手としか試合をしてない事も成績が上がらない理由かもしれない。守備面では優秀。
・北九州市長杯、北九州が九州学生選抜に負けると言う波乱。このせいで鳥栖の試合が録画対象にならず。遠方の鳥栖愛好家に対する嫌がらせですか・・・・くっそー、北九州め覚えてろっ!
・同じく北九州市長杯で岡山は鳥栖に2失点するも、その後半からは3本連続失点0で抑える。平均失点今だ最悪ながら改善の兆しありか?
・私の信奉する副島様が監督を勤める草津は甲府に3本で2失点、横浜GCに4本で4失点とJ2上位とやるとまだまだのようだ。
・で、鳥栖。メンバーが大きく変わった岡山戦後半はまだしも九州学生選抜に2失点。Rate換算すると3.2失点、試合単位で見ても失点が多く守備ではまだまだかもしれない。一番最後に移籍していった柳沢の穴が大きすぎるようだ・・・
●順位表の見方

・各試合で本数と時間に差があるため、1本毎に勝点・得点・失点を集計する

・対戦相手は所属するリーグでRateを決める。
 暫定Rateは以下の通り。
  J1  1.3
  海外  1.3
  J2   1
  JFL 0.8
  大学  0.7
  地域  0.5
  専門  0.4
  高校  0.4
  選抜  0.3

・勝点、得点、失点の式は以下の通り
 勝点=勝点*Rate
 得点=得点*Rate
 失点=失点*(2-Rate)

・1本辺りの勝点(Rate補正後)で順位を決める

●順位表
tm2010_rank_100207.png



●雑感
・大分は対戦相手のレベルが落ちる部分もあるが、失点が少なく、得点力もある。特にチェは3試合連続でゴールを決め、総得点は5と怖い存在。
・栃木は浦和・清水といったチームに対し1点差で負けたが、大量失点はしておらず、甲府には引き分けている。守備構築に定評がある松田氏のサッカーが浸透してきているかもしれない。新外国人ロボも3試合で2ゴールと怖い存在になりそう。
・岡山はとにかく失点が多い。疲れもあるだろうが守備力を上げないと躍進は難しい。
・東京VはJ1横浜FM戦を無失点で勝利しており怖い存在。ただし横浜FMは北九州にも引き分けておりそう考えると横浜FMは大丈夫?と思ってしまう。
・鳥栖は浦項ステイラーズ戦を2-0と勝ったのが大きい。FWは期待の新加入組ではなく昨年新卒で辛酸を舐めた池田が2試合連続ゴール中。ただし格下相手に失点もしておりまだまだ。
題名通り。
スペースが絶対にずれます。そのうちなおすかも?

DataはJ2全チームオフィシャルHPを見て作成しました。
元J1チームはどこに試合結果とかスケジュールとかあるか比較的わかりやすいHPが多かった。
あとスケジュール一覧にTM予定も載せてくれている所は非常に助かりました。
一覧じゃ日程見られない草津とか、日程更新が遅い草津とか徳島とか札幌とか頑張ってください。
あと全体的にHPごちゃごちゃしすぎて気持ち悪いです。フレーム使いすぎな所も。
なのでシンプルな構成のHPのチーム(栃木・富山・岡山・東京Vとか)は高感度アップです。
練習試合もレポート形式で載せてくれていた柏、岡山(他にもあったかも?)は神!

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●札幌 http://www.consadole-sapporo.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0130 大宮 J1 1 0 0 △ 1
0130 大宮 J1 2 1 1 △ 1 近藤
0130 大宮 J1 3 0 1 × 0
0206 柏 J2 予定 対戦相手HPより

●水戸 http://www.mito-hollyhock.net/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0128 平成国際大 大学 1 1 1 △ 1
0128 平成国際大 大学 2 1 1 △ 1
0131 江戸川大 大学 1 2 0 ○ 3 片山、常盤
0131 江戸川大 大学 2 0 0 △ 1
0131 筑波大 大学 1 1 1 △ 1 中村
0131 筑波大 大学 2 1 1 △ 1 吉原 (PK)
0206 明治大 大学 予定
0210 FCソウル 海外 予定
0213 鹿島 J1 予定 PSM

●千葉 http://www.so-net.ne.jp/JEFUNITED/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0129 明海大 大学 1 2 0 ○ 3 得点者発表なし
0129 明海大 大学 2 5 1 ○ 3 得点者発表なし
0129 明海大 大学 3 3 1 ○ 3 得点者発表なし
0204 流通経済大 大学 予定
0207 流通経済大 大学 予定
0209 浦項 海外 予定
0210 FC東京 J1 予定
0211 未定 予定
0213 福岡大学 大学 予定
0213 熊本 J2 予定
0221 柏 J2 予定 ちばぎんカップ

●柏 http://www.reysol.co.jp/index.htm
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0129 国士舘大 大学 1 1 1 △ 1 武富
0129 国士舘大 大学 2 2 0 ○ 3 武富、工藤
0203 大宮 J1 予定
0206 札幌 J2 予定
0209 大宮 J1 予定
0210 G大阪 J1 予定
0212 G大阪 J1 予定
0221 千葉 J2 予定 ちばぎんカップ

●栃木 http://www.tochigisc.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0131 浦和 J1 1 1 1 △ 1 ロボ(PK)
0131 浦和 J1 2 0 1 × 0
0131 浦和 J1 3 1 1 △ 1 那須川
0204 甲府 J2 予定
0206 清水 J1 予定
0210 湘南 J1 予定

●草津 http://www.thespa.co.jp/top.html
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0203 日章学園高 高校 予定
0206 ホンダロック JFL 予定
0211 甲府 J2 予定 対戦相手HPより
0214 横浜FC J2 予定 対戦相手HPより

●東京V http://www.verdy.co.jp/top.php
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0127 法政大 大学 1 0 0 △ 1
0127 法政大 大学 2 1 0 ○ 3 井上平
0127 法政大 大学 3 0 2 × 0
0202 関西学院大 大学 雪の為中止
0206 横浜FM J1 予定
0207 日章学園高 高校 予定
0208 徳島 J2 予定
0210 宮崎産経大 大学 予定

●横浜FC http://www.yokohamafc.com/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0205 未定 予定
0206 徳島 J2 1 予定
0209 未定 予定
0210 甲府 J2 1 予定
0212 川崎F J1 1.5 予定
0214 草津 J2 1 予定

●甲府 http://www.ventforet.co.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0204 栃木 J2 1 予定
0210 横浜FC J2 1 予定
0211 草津 J2 1 予定
0213 清水 J1 1.5 予定
0215 川崎F J1 1.5 予定
0220 未定 予定
0221 未定 予定
0227 未定 予定

●富山 http://www.kataller.co.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0210 新潟 J1 予定
0213 南国高知FC 地域 予定
0214 高知大 大学 予定
0216 Honda FC JFL 予定
0218 広島 J1 予定
0219 岡山 J2 予定
0220 熊本 J2 予定
0221 鳥栖 J2 予定

●岐阜 http://www.fc-gifu.com/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0206 神戸 J1 予定
0213 松本山雅 JFL 予定
0228 名古屋 J1 予定 PSM

●岡山 http://www.fagiano-okayama.com/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0130 日本文理大 大学 1 1 2 × 0 新中
0130 日本文理大 大学 2 3 0 ○ 3 植田、臼井、出井
0130 九州総合SC 専門 1 2 0 ○ 3 出井、臼井
0130 九州総合SC 専門 2 2 0 ○ 3 ファビオ、山本
0203 九州総合SC 専門 予定
0204 大分 J2 予定
0213 鳥栖 J2 予定 北九州市長杯
0214 未定 予定 北九州市長杯

●徳島 http://www.vortis.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0130 高知大 大学 1 3 0 ○ 3 倉貫、平繁、羽地
0130 高知大 大学 2 1 0 ○ 3 キム
0130 高知大 大学 3 2 0 ○ 3 岡、岡
0206 横浜FC J2 予定 対戦相手HPより
0208 東京V J2 予定 対戦相手HPより

●愛媛 http://www.ehimefc.com/p/index.html
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0204 熊本 J2 予定
0207 未定 予定
0210 蔚山現代 海外 予定
0213 城南一和 海外 予定
0215 長崎 JFL 予定

●北九州 http://www.giravanz.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0130 湘南 J1 1 1 1 △ 1 大島
0130 湘南 J1 2 0 2 × 0
0131 鹿屋体育大 大学 1 1 1 △ 1 佐野
0131 鹿屋体育大 大学 2 0 0 △ 1
0213 九州学生選抜 選抜 予定 北九州市長杯
0214 未定 予定 北九州市長杯

●福岡 http://www.avispa.co.jp/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0124 日本文理大 大学 1 3 1 ○ 3 岡本、高橋、永里
0124 日本文理大 大学 2 0 1 × 0
0124 日本文理大 大学 3 1 0 ○ 3 大久保
0131 福岡教育大 大学 1 4 1 ○ 3 永里、高橋、末吉、大久保
0131 福岡教育大 大学 2 2 1 ○ 3 高橋、大山
0131 福岡教育大 大学 3 0 0 △ 1
0206 福岡大 大学 予定
0211 未定 予定
0214 未定 予定

●大分 http://www.oita-trinita.co.jp/index.php
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0124 大分U-18 高校 1 3 0 ○ 3 森島2、チェ2、前田、住田
0124 大分U-18 高校 2 3 0 ○ 3
0131 日本文理大 大学 1 3 0 ○ 3 チェ、東、前田2、刀根、森島2、練習生
0131 日本文理大 大学 2 1 0 ○ 3
0131 日本文理大 大学 3 4 0 ○ 3
0204 岡山 J2 予定
0207 九州総合SC 専門 予定
0211 横浜FM J1 予定
0217 長崎 JFL 予定
0221 九州大学選抜 選抜 予定

●熊本 http://roasso-k.com/
Date 対戦相手 種別 本数 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0123 熊本ユース 高校 1 2 1 ○ 3 笹垣、笹垣
0123 熊本ユース 高校 2 3 0 ○ 3 山内、松橋、岡村
0123 熊本ユース 高校 3 1 1 △ 1 岡村
0127 秀岳館高 高校 1 2 0 ○ 3 練習生、練習生
0127 秀岳館高 高校 2 7 0 ○ 3 宇留野、山下、西、井畑、松橋、松橋、井畑
0127 秀岳館高 高校 3 4 1 ○ 3 松橋、西森、西、森川コーチ
0130 宮崎産経大 大学 1 0 0 △ 1
0130 宮崎産経大 大学 2 1 0 ○ 3 松橋
0130 宮崎産経大 大学 3 0 1 × 0
0204 愛媛 J2 予定
0206 九州産業大 大学 予定
0210 清水 J1 予定
0213 千葉 J2 予定
0217 鳥栖 J2 予定
0220 富山 J2 予定
0228 大隅NIFS 地域 予定

●鳥栖 http://www.sagantosu.jp/index.php
Date 対戦相手 種別 得点 失点 結果 勝点 得点者/備考
0130 佐賀大 大学 1 1 2 × 0 金民友
0130 佐賀大 大学 2 2 0 ○ 3 早坂、大本
0130 佐賀大 大学 3 0 0 △ 1
0203 浦項 海外 予定
0206 長崎 JFL 予定 がまだすリーグ
0211 水原三星 海外 予定
0213 岡山 J2 予定 北九州市長杯
0214 未定 予定 北九州市長杯
0217 熊本 J2 予定
0221 富山 J2 予定
0228 仙台 J1 予定
ども

だいぶ前の話になってしまいましたが1/7に柳沢の横浜FC移籍が発表されました。残念ですが、ベテランとして1年間とは言えサガン鳥栖でプレーしてくれ、また冷静さを失いがちな鳥栖の選手達に落ち着きをもたらしてくれた柳沢選手の新天地での活躍をお祈りいたします。


さて本題。
以前はシーズン中だったためぼかして書きましたがこれで昨季の弱点の一つと私が考えていたDFラインとMFの中二人の組み合わせの悪さは、鳥栖からそれらの選手の大半が居なくなると言う事でなくなりますので、何が問題だったか思う所を書いてみたいと思います。


まずサガン鳥栖の昨季の基本スタメンは以下のようになります。
(ホベルトは加入が終盤だった為&後に説明する為、意図的に省きます)

....マイク..山瀬....
島田............武岡
....高地....高橋....
磯崎............柳沢
.....飯尾..渡邉.....
.........室.........

まずはセンターバックの選手の特徴・欠点から指摘したいと思います。
まず飯尾は以前も書きましたが、プロレベルでは元々守備的なMFだと言うことです。センターバックとしては高さがなく、ヘディングに特別に強いわけでは有りません。ただし、カバーリング能力や状況把握能力は中々のレベルにあり、足元も決して弱くはありません。このためサガン鳥栖の選手層では飯尾はセンターバックの第一候補であり、その飯尾と誰を組み合わせるのかが問題になります。

昨年大卒で加入した渡邉はたくさんミスはしましたが、ヘディングは強く体を張った対人戦が出来る選手です。よって一見飯尾との組み合わせは良いように感じますし、'09サガン鳥栖では結局はこの選択肢以外になかったかもしれません。しかし、渡邉には幾つかの欠点があります。まず対人戦といっても左右に振られた場合に対応できません。前後に動くのは反応が早いですが、左右に動く場合、あまり反応は良い様には見えませんでした。またカバーリング等についてはお世辞にもうまいとは言い難い選手でした。この結果かどうかhわかりませんが、飯尾と渡邉がポジションチェンジする場面はあまりありませんでした。
そしてその結果、鳥栖の左サイドから攻撃を仕掛けられる時に飯尾の前を使われるとディフェンスにギャップが生まれやすくなってしまっていました。
どういうことかと言うと、鳥栖左サイドから攻撃を受け、中盤が相手選手を捕まえきれず飯尾が前に出て対処しようとした時に、渡邉のカバーリングが遅れるor無いために、飯尾が前に出たスペースが開き、センターバック間にスペースと前後関係のギャップが出来てしまいます。ここを使われての危険な場面は多々ありました。(特に序盤戦)
この欠点に対する対策は飯尾は出来る限り前に出ずに中盤で相手選手を捕まえる事、渡邉も飯尾との縦のギャップを作らないようにする事の二点だったかと思います。

このことによって第2の欠点が見えてきます。それは高地と高橋の高さの無さが露呈してしまう事です。09年鳥栖の生命線は高地と高橋の運動量でした。
守備にも攻撃にも運動量を活かして攻守のバランスを取っている状況だったと言えます。しかし、この二人は高さがありませんのでセンターバックもボランチも対応できる位置であっても、高いボールには渡邉か飯尾が対応する必要があります。
しかし、上述のように飯尾も渡邉もギャップを作らないようにする為に守備時はペナルティエリア前付近に引いており、中盤の底での制空権は相手チームに奪われます。
このため、高橋も高地も引き気味に対応するしかなく、そうするとプレスのラインも下がり、相手はセンターラインよりも鳥栖側のピッチで自由にボールを扱う事が出来る状態が出来ました。

07年中盤〜08年まで、「高い位置でのプレス」と「前線へ早く送る」サッカーが可能だったのは藤田が成長し、鳥栖の大黒柱として前線で多くの役割を果たした事が大きな要因です。藤田がいたからこそ、センターサークル付近での相手へのプレッシャーが効き、中盤も最終ラインも高く保つ事が出来ました。しかし、戦術的なキーマンであった藤田が居なくなった09年もその戦い方を踏襲したため、鳥栖は非常に苦労しました。08年終盤、鳥栖は既に研究され藤田の出来如何によっては完全に相手に中盤を下げられてしまっていました。

同じように09年も序盤戦はもちろんマイクと山瀬が加入した中盤以降も当初は状況は好転しましたが、夏場以降、特に前半は相手に主導権を取られる試合が目立ちました。これは鳥栖の弱点であるセンターバックと中盤の底の組み合わせの悪さを付けば高橋と高地と言う攻守のキーマンを鳥栖自陣後方に封じ込める事が出来る事が知れ渡った結果だと思います。

更にはセンターバックと中盤の底の組み合わせの悪さは左サイドを突破されセンタリングをあげられてしまった時に最大のピンチを招きました。
右サイドバックの柳沢はサイドバックとしてはJ2では一流の選手ですが、いかんせん身長が無くハイボールには弱い欠点がありました。左サイドを突破された時に、相手選手が中にどうつめるかにもよりますが、飯尾がニアに、渡邉がセンターにつき防ぐ形になります。よって一番遠いサイドの相手選手は柳沢がケアする事になります。つまりここが狙い目になります。
もちろん一番遠いサイドに上げるのは技術もいりますし、ある程度のスピードをもったボールを蹴れる選手が必要になりますが、誰もが知る明確な守備の穴でした。
これを防ぐには、渡邉がファーをケアする事、センターはボランチが捕まえる事で対応出来た筈ですが、残念ながらボランチ二人も柳沢ほどではないですが高さが無くセンターには相手チームもある程度高さを持つ選手が入る為、ケアしきれない状況になりました。いわば儀式化していた柳沢と山卓の後半の選手交代は柳沢のサイドバックとしての攻守にわたる貢献を捨てても試合終盤に明確な守備の穴をふさぐと言う意味合いもあったかと思います。

では、ホベルトと言うある程度の高さを持つ本物のボランチの加入で中盤の高さ不足は解消されたでしょうか?答えは「No」です。
確かにシーズン終盤での加入と言う状態でしたが、役割的には最終ラインへのカバーもでき、中盤でも(以前の組み合わせよりは)競り勝てる選手でしたが、チームがそのポジションの選手に与えた役割は変わらず、飯尾と渡邉の最終ラインは下がったままでした。つまり最初はホベルトと高地、高橋の怪我後は高橋とホベルトを入れ替えただけ、ただそのポジションに置いただけでした。
もちろん実際には細かい指示があったと信じたいですが、ホベルトは要所要所ではさすがと思わせるプレーを見せてくれましたが、彼の能力をチームに最大限活かす事は出来ませんでした。


以上は守備に関して述べましたが、攻撃に関しては「何処からでも批判できる」状態です。
なぜなら鳥栖には「ボールを奪うまでは約束事があるが攻撃の約束事が見えない」という最大の欠点があったからです。

09年序盤戦、チーム状態が悪いときはとにかく島田にボールを預ける傾向がありました。そして島田に預ければそれでその選手の動きが終わってしまっていました。
島田は能力がある選手ですが万能ではありません。一人で状況を打開できる選手ではないのです。
マイク加入後、今度はボールを奪ったらまずマイクめがけて蹴る傾向が出てきました。特に最終ラインからのロングボールにその傾向は顕著でした。マイクは高さがあったことと近くでマイクを知る山瀬がプレーした事で、それでもフィーリング頼みの攻撃が出来るようになりましたが、ボランチとセンタバックで挟んでマイクにスペースを与えないようにすると、マイクはそこまでポストが上手い選手ではないのでボールコントロールが甘くなり、その攻撃も機能しにくくなりました。その結果後半からのトジン投入と言う攻撃の切り札も出来ましたが、しかし今度はトジンのプレーに周りが合わせきれない、前半戦と同じようなミスも目立ちました、後半戦はトジン自身のプレーの切れが大幅に向上した事と周囲がトジンのプレーに対する理解を多少なりとも深めた事から、トジン自身も活躍できるようにはなりましたが、トジンもある程度スペースが無いとポストとしては活躍できない事から、サポート役がいるか、相手の運動量がある先発では起用が難しい状態は続きました。
同じようにホベルト加入後、彼がキープ出来る事で彼に頼る選手も目立ちました。ボールを奪った後の選択肢が複数あるのはいいのですが、明確な意思が無く、ホベルトが満足な体勢を取れていない状態でもただ近くのホベルトに預ける場面も目立ちました。体勢が悪ければホベルトでもボールを捌く事は出来ません。

結局、守備では全員に守備を求める前監督は、攻撃に関して何か形を残す事はありませんでした。
結果として、前に居る選手に急いで繋ぐ場面が目立ち、状態がいい時は選手が"頑張って"走るおかげで選択肢が増えて形になりますが、選手が走れない場合、若しくは走れてもその走りが単純に前に走っているだけの時は何も形を作れないサッカーでした。
守備では全員で守備して"頑張り"、攻撃では選手の感性で"頑張る"。そういう意味では昨年の鳥栖は良くも悪くも前監督のチームだったといえるでしょう。

ここまで昨年までのチームの批判を書きましたが、ではどうすればもっとマシな戦い方が出来たでしょうか?
個人的には藤田が居なかったわけですから早々に08年までのサッカーに見切りをつけて、今居る選手で出来るサッカー、もっと選手個人の特性に合わせて選手個々の役割を果たさせるサッカーをして欲しかったと思います。
中盤の底の高さ不足については選手構成の問題もありますので中々解決できなかったと思いますが、山田や飯尾の起用も面白かったと思います。
センターバックと中盤の底のうちの一人の組み合わせを飯尾、渡邉、山田、内間で考えて、トータルとしての守備能力を上げるように考えればもっと違った形が出来たのではないでしょうか?
FWに関しては開幕直後であれば池田やトジンをもう少し守備の負担を軽減させてあげることで何か出来る事があったのではないでしょうか?
全てはifの話になりますし、昨年のサッカーは昨年のチームでの一つの解だったとは思いますので、実際にチームで起こった事が全てですが、序盤に大きく躓きながらもあの位置まで追い上げた選手の事を考えると、もっと柔軟に考えて08年までのサッカーと決別できていれば出来る事が会ったのではないかと思うのです。
個人的な意見ですが、島田は三原以来鳥栖には居なかった正確なプレースキックとプレー中も正確なボールコントロールを見せてくれました。
トジンは後半からの投入でも得点力が有る所を見せてくれ、それ以上にあの足元に納めるトラップと(サッカーの)頭のいいプレーは役割と周りのサポートがあればもっとやれたのでは?と思います。
ヨシキは怪我までフル出場で本当にサガン鳥栖の心臓として毎試合走り回り、チームに動きを付けてくれました。
他にもたくさんのただ上手いだけではなくプロのプレーが出来る選手が多く居た昨年のチームだったからこそ、指導者が過去の小さな成功に拘らず新しい可能性を開幕前から見出してくれればもっと上に行けたはずという思いは強くあります。


今年、チームは幸か不幸か大きく変わりました。
大局を見れる松本監督と尹コーチ、そして主力は抜けましたが、それに変わる能力のある選手達。
もちろんセンターバックの層の薄さと過去の実績はあるが計算は出来ないFW陣という難点はありますが、それでも希望の持てるチームになったと思います。
他チームもいい補強をしており、シーズンが始まってみないとどうなるかは判りませんが、ボールが意思を持って動くサッカーが見れるのではないかと期待しております。
願わくばいい成績を収めて欲しいですが、まずはチームとして"夢一岩"となって新しい鳥栖のサッカーで戦って欲しいと思います。
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