サガン鳥栖原理主義者から愛好家へ転身した30男のblog
既に2日前の話ですが。。。
「東芝に発明対価10億円請求 半導体特許で東北大教授」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040302-00000181-kyodo-soci
ってな感じでLEDや人口甘味料に続けとばかりに、特許訴訟がまた発生。
発明したのに全く対価発生してないの?ってな感じですが
ちょっとググったらこういう記事が出てきました。
「報奨制度、40年以上の歴史 東芝 元技術者の提訴に「想定外」」
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004mar/03/K20040303MKB2Z100000026.html
これだけではどんな制度かは把握できないですが、
つまり、社内に居るうちに、それが実用化され儲かるかどうか判らず儲けが出ていない時であっても、
技術的に有用である特許であると認定された場合はそれなりに報奨金を払うって事だと思います。
ただ社外に出てしまった場合の既定が無かったとの事。
これは会社側の落ち度だと思いますね。制度策定時は必要なかった(終身雇用が前提)でしょうが。
(確か「研究費の補助等は行っていた」って記事を3/3付けの毎日新聞朝刊で見た気がするんですが
Webソースが見つかりません(汗))
で、ちょっとこの業界に居るんでLEDの時も不思議に思ったんですが、こういう話が出てきた時に、
私が一番最初に気になるのはその会社がその技術を実用化→量産化するためにどんな努力をしてきたか、
どのくらいの投資をし、その資金をどの程度回収し、また今後の業績見通しはどうか?
という事なんですが、記事中はそういう話は全く出てこないんですよね。
ただ「特許料幾ら払った、これでは少ない」の話になる。
確かに発明者が居なければその技術は生まれません。
しかし発明者が全てを行った訳では無い、ということです。
半導体の場合、発明した技術をまずは試作段階の設計を行い、試作し、問題点を洗い出し、
更に量産用設計、量産用評価、そして量産→販売。更には更なる改良、改善、大容量化、高速化・・・etc
と、延々と人と資本を投資し、その結果、やっと昨年200億円程度の利益が出ましたよ、という話。
それまでに投資した設備の費用はそれこそ何千億円とかかっているわけです。
もちろん、ある程度利益が出る事業だという事が判ったわけですから、
今回は既に発明者が別の所に流出している、東芝では対応していないケースなので、
新規保証も含めた今後の対応等話し合っても良い筈ですが、しかしいきなりそこで訴訟って。。。
もちろん当事者間で事前に何らかの話し合い等行われ決裂したのかもしれませんが、
もう少しやり方があったのでは?と思います。
私は下っ端半導体技術者なんで周りを見ているだけですが、
発明者だけで無く、他の技術者が数多くそれこそ不眠不休の努力をしたからこそ、この利益が出ていると思います。
おそらく訴訟では発明対価が訴訟額の半分以上認められるのかな、と思いますが、
それってちょっとおかしくないか?と私は思うわけです。
「東芝に発明対価10億円請求 半導体特許で東北大教授」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040302-00000181-kyodo-soci
ってな感じでLEDや人口甘味料に続けとばかりに、特許訴訟がまた発生。
発明したのに全く対価発生してないの?ってな感じですが
ちょっとググったらこういう記事が出てきました。
「報奨制度、40年以上の歴史 東芝 元技術者の提訴に「想定外」」
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004mar/03/K20040303MKB2Z100000026.html
これだけではどんな制度かは把握できないですが、
つまり、社内に居るうちに、それが実用化され儲かるかどうか判らず儲けが出ていない時であっても、
技術的に有用である特許であると認定された場合はそれなりに報奨金を払うって事だと思います。
ただ社外に出てしまった場合の既定が無かったとの事。
これは会社側の落ち度だと思いますね。制度策定時は必要なかった(終身雇用が前提)でしょうが。
(確か「研究費の補助等は行っていた」って記事を3/3付けの毎日新聞朝刊で見た気がするんですが
Webソースが見つかりません(汗))
で、ちょっとこの業界に居るんでLEDの時も不思議に思ったんですが、こういう話が出てきた時に、
私が一番最初に気になるのはその会社がその技術を実用化→量産化するためにどんな努力をしてきたか、
どのくらいの投資をし、その資金をどの程度回収し、また今後の業績見通しはどうか?
という事なんですが、記事中はそういう話は全く出てこないんですよね。
ただ「特許料幾ら払った、これでは少ない」の話になる。
確かに発明者が居なければその技術は生まれません。
しかし発明者が全てを行った訳では無い、ということです。
半導体の場合、発明した技術をまずは試作段階の設計を行い、試作し、問題点を洗い出し、
更に量産用設計、量産用評価、そして量産→販売。更には更なる改良、改善、大容量化、高速化・・・etc
と、延々と人と資本を投資し、その結果、やっと昨年200億円程度の利益が出ましたよ、という話。
それまでに投資した設備の費用はそれこそ何千億円とかかっているわけです。
もちろん、ある程度利益が出る事業だという事が判ったわけですから、
今回は既に発明者が別の所に流出している、東芝では対応していないケースなので、
新規保証も含めた今後の対応等話し合っても良い筈ですが、しかしいきなりそこで訴訟って。。。
もちろん当事者間で事前に何らかの話し合い等行われ決裂したのかもしれませんが、
もう少しやり方があったのでは?と思います。
私は下っ端半導体技術者なんで周りを見ているだけですが、
発明者だけで無く、他の技術者が数多くそれこそ不眠不休の努力をしたからこそ、この利益が出ていると思います。
おそらく訴訟では発明対価が訴訟額の半分以上認められるのかな、と思いますが、
それってちょっとおかしくないか?と私は思うわけです。
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無題
「Re.技術は誰の物か?」一応大学では特許法をゼミで日本でも第一人者の先生http://www.mmjp.or.jp/JIPLA/sumida.htm)に学んでましたが・・・もうさっぱりですわwたしかこのとき中村教授が提訴したって時で、訴状を読んだ先生が「この弁護士はアフォですか?」と散々罵ってた。勝ち目ゼロと。でも中村教授が勝ったから先生なんて思っているんだろう・・・?ちなみにこの先生は多久出身だった。
無題
「ちょっとしらべたら・・・。」中村氏の事例と今回の事例はどうも根本が大きく違うようです。中村氏の場合、本当に会社が対価2万ぽっきり、更には元の開発環境の整備も何も出来てないところから一人で立ち上げたようなもんらしい。で、会社の対応もずさんだったんであんな判決になったと聞きました。あと書き忘れたんですけど今回の訴訟ではLEDとメモリでは回路規模が全く違うって事も考慮しなきゃいけないと思います。変な話、LED自体が一つの回路記号で表せるぐらいですから。こんな感じ↓------↑↑-|>|-------ちなみに今回も同じ弁護士らしく、ただ単に弁護士がたきつけているだけのような気も・・・。しかし鳥栖1000氏がそういう法務系の勉強をされてたとは知りませんでした(^^;;