サガン鳥栖原理主義者から愛好家へ転身した30男のblog
間がだいぶ開いてしまいましたが前回の続きです。
前回と同様「サガン鳥栖が昇格を現実的な目標として目指しているチーム」として考えています。
この前提が無ければ話は全く変わりますので、上記前提を頭に入れた上で読んで頂ければと思います。
2:選手編成・構成の問題
今シーズン、サガン鳥栖はスローガンを「夢昇格」とし、始動時から昇格を目指すと公言していました。
エースストライカーの藤田は残念ながら移籍しましたが、中盤に長年の課題であった高制度のFK/CKを蹴る事が出来る島田をレンタルながら獲得し、
他チームを戦力外となった有力選手から磯崎と柳沢という実績のある両サイドバック、バックアップとしてフィールドなら何処でも出来て日本代表経験もある山田卓也を獲得しました。
そして藤田が抜けたFWには外国籍選手を獲得すると当初から公言していました。しかし、いきなり外国籍選手補強で躓きます。
過去の経験や資金不足もあってか、サガン鳥栖は外国籍選手選びに慎重になりすぎたと思います。
もちろん慌てて取って使えない選手を獲得してしまうよりはましですが、昇格を目指すチームが、移籍したエースストライカーの獲得に時間をかけすぎて実際にその外国籍選手を獲得できたのは開幕直前になってしまいました。
加入したトジンは非常に能力の高い選手でしたが日本のスペースの無い早いサッカーへの対応に時間がかかり、また岸野監督の戦術に中々フィットできず、どちらかと言うと序盤は宝の持ち腐れといった感がありました。
外国籍選手で躓いた鳥栖の開幕当初のFWは以下の人材でした。
廣瀬浩二 FWにコンバートされ昨年後半"藤田とのコンビで"活躍。一応実績あり
市原大嗣 大分からレンタル。実績なし
トジン ブラジルからレンタル。開幕直前に加入。
池田圭 大卒新人
谷口堅三 昨年、主に前半戦で起用されそれなりに活躍したが後半戦は微妙だった。実績不十分。
池田は大卒新人で池田が加入していましたが、残念ながらJ2でいきなり活躍できる程の人材ではありませんでした。
それでも以前の鳥栖であれば我慢してじっくりと使って育てる事は出来たと思いますが、チームは昇格を目指している以上、即戦力が必要でした。
もう一人FWの軸候補として市原をレンタルで獲得しましたが期待されていたかもしれませんが残念ながら試合に出場する事さえままならない状況でした。
よって、開幕時FWとしてJで実績がある選手はかろうじて昨年後半活躍した廣瀬のみと言う状況。
その廣瀬はMFからのコンバートであり、身長やフィジカルからポストは期待できない、昨年は藤田にマークが集まる中での活躍であった事などから本来はFWの軸にはなりえない選手です。
しかし、実績がある選手が廣瀬しか居ない状況でしたから、廣瀬に期待せざるを得ない状況でした。これが開幕前から昇格を目指すといっていたチームのFW陣だったのです。
そしてもう一つ、センターバックの人材難という問題がありました。
数年前からですが、鳥栖は旧会社時代の選手をほぼ毎年大量解雇し選手を入れ替えてきました。
その時に優先されたのは中盤や前目いわゆる"足元のうまい"選手の補強でした。
確かに旧会社時代の選手と今の選手ではテクニックというかサッカーのうまさは全然違います。
トラップやキック等のベースが全く違います。これはこれでサガン鳥栖にとって必要な補強戦略であったと思います。
しかしそのツケが回ってきたのがセンターバックの人材難です。
開幕当初のセンターバック候補は以下の3人(+1人)です。
飯尾和也 サガン鳥栖加入当初は守備的MFだったが、上記の選手の入れ替えの中で手薄なセンターバックへコンバート。実績あり
内間安路 昨年、柴小屋との争いに判定勝ちし、ほぼレギュラークラスになった。足元に不安あり。ポカも多い。
渡邉将基 大卒新人
山田卓也 ユーティリティプレイヤーでセンターバック"も"出来る。
本職のセンターバックといえるのは、足元が弱くポカが多い内間と新人の渡邉のみ。
飯尾は確かにセンターバックとしての実績を積みましたが、元々は守備的MFのスイーパータイプであり、高さに不安を残します。
山卓はセンターバック"も"出来ますしフィジカルも強いですがやはり高さに不安を残します。
こちらもFW陣と同様に、昇格を目指すチームのセンターバックといえる状況ではなかったと断言します。
結果として、序盤は我慢して飯尾と渡邉・内間の併用と言う起用をせざるを得ない状況でした。
渡邉はミスも多かったですが急成長してくれたおかげで何とか飯尾と渡邉の二枚はそろいましたが、どちらか一人でも欠けると大変な状況でした。
そしてそのかろうじてそろった二人も中盤の出来次第でピンチを度々招く結果となりました。
これは少なくとも岸野監督が率いたサガンではずっと抱えている弱点がDF(と守備的MFの組み合わせ)であり、それを未だ解消できないで居る為です。
まだシーズンの残りがありますし恐らく来年もこの組み合わせがベースとなると思いますので詳しくは書きませんが、J2中位〜上位に来るチームは鳥栖DFの弱点に気がついていたと思います。
このように開幕当初から昇格を目指すと宣言していたチームでありながら、FWとセンターバックに致命的な欠陥を抱えたままでシーズンに突入したサガン鳥栖は、結果論に過ぎませんが、実際に開幕直後に躓きました。
FWについては1C終わるまで解決策を見出せませんでした。DFについては爆弾を抱えたまま、しかし適切な補強により弱点は目立たなくはなっています。
しかし何度も書きますが、開幕前から昇格を目指すと公言していたチームのFWやDFの陣容では無かったかとおもいます。
シーズン中の補強戦略はうまく行きましたし、それだけは昇格を争うチームの補強戦略であったと記しておきます。
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次回はこの選手層の問題を踏まえ、指導者の問題(疑問点)を書きたいと思います。
前回と同様「サガン鳥栖が昇格を現実的な目標として目指しているチーム」として考えています。
この前提が無ければ話は全く変わりますので、上記前提を頭に入れた上で読んで頂ければと思います。
2:選手編成・構成の問題
今シーズン、サガン鳥栖はスローガンを「夢昇格」とし、始動時から昇格を目指すと公言していました。
エースストライカーの藤田は残念ながら移籍しましたが、中盤に長年の課題であった高制度のFK/CKを蹴る事が出来る島田をレンタルながら獲得し、
他チームを戦力外となった有力選手から磯崎と柳沢という実績のある両サイドバック、バックアップとしてフィールドなら何処でも出来て日本代表経験もある山田卓也を獲得しました。
そして藤田が抜けたFWには外国籍選手を獲得すると当初から公言していました。しかし、いきなり外国籍選手補強で躓きます。
過去の経験や資金不足もあってか、サガン鳥栖は外国籍選手選びに慎重になりすぎたと思います。
もちろん慌てて取って使えない選手を獲得してしまうよりはましですが、昇格を目指すチームが、移籍したエースストライカーの獲得に時間をかけすぎて実際にその外国籍選手を獲得できたのは開幕直前になってしまいました。
加入したトジンは非常に能力の高い選手でしたが日本のスペースの無い早いサッカーへの対応に時間がかかり、また岸野監督の戦術に中々フィットできず、どちらかと言うと序盤は宝の持ち腐れといった感がありました。
外国籍選手で躓いた鳥栖の開幕当初のFWは以下の人材でした。
廣瀬浩二 FWにコンバートされ昨年後半"藤田とのコンビで"活躍。一応実績あり
市原大嗣 大分からレンタル。実績なし
トジン ブラジルからレンタル。開幕直前に加入。
池田圭 大卒新人
谷口堅三 昨年、主に前半戦で起用されそれなりに活躍したが後半戦は微妙だった。実績不十分。
池田は大卒新人で池田が加入していましたが、残念ながらJ2でいきなり活躍できる程の人材ではありませんでした。
それでも以前の鳥栖であれば我慢してじっくりと使って育てる事は出来たと思いますが、チームは昇格を目指している以上、即戦力が必要でした。
もう一人FWの軸候補として市原をレンタルで獲得しましたが期待されていたかもしれませんが残念ながら試合に出場する事さえままならない状況でした。
よって、開幕時FWとしてJで実績がある選手はかろうじて昨年後半活躍した廣瀬のみと言う状況。
その廣瀬はMFからのコンバートであり、身長やフィジカルからポストは期待できない、昨年は藤田にマークが集まる中での活躍であった事などから本来はFWの軸にはなりえない選手です。
しかし、実績がある選手が廣瀬しか居ない状況でしたから、廣瀬に期待せざるを得ない状況でした。これが開幕前から昇格を目指すといっていたチームのFW陣だったのです。
そしてもう一つ、センターバックの人材難という問題がありました。
数年前からですが、鳥栖は旧会社時代の選手をほぼ毎年大量解雇し選手を入れ替えてきました。
その時に優先されたのは中盤や前目いわゆる"足元のうまい"選手の補強でした。
確かに旧会社時代の選手と今の選手ではテクニックというかサッカーのうまさは全然違います。
トラップやキック等のベースが全く違います。これはこれでサガン鳥栖にとって必要な補強戦略であったと思います。
しかしそのツケが回ってきたのがセンターバックの人材難です。
開幕当初のセンターバック候補は以下の3人(+1人)です。
飯尾和也 サガン鳥栖加入当初は守備的MFだったが、上記の選手の入れ替えの中で手薄なセンターバックへコンバート。実績あり
内間安路 昨年、柴小屋との争いに判定勝ちし、ほぼレギュラークラスになった。足元に不安あり。ポカも多い。
渡邉将基 大卒新人
山田卓也 ユーティリティプレイヤーでセンターバック"も"出来る。
本職のセンターバックといえるのは、足元が弱くポカが多い内間と新人の渡邉のみ。
飯尾は確かにセンターバックとしての実績を積みましたが、元々は守備的MFのスイーパータイプであり、高さに不安を残します。
山卓はセンターバック"も"出来ますしフィジカルも強いですがやはり高さに不安を残します。
こちらもFW陣と同様に、昇格を目指すチームのセンターバックといえる状況ではなかったと断言します。
結果として、序盤は我慢して飯尾と渡邉・内間の併用と言う起用をせざるを得ない状況でした。
渡邉はミスも多かったですが急成長してくれたおかげで何とか飯尾と渡邉の二枚はそろいましたが、どちらか一人でも欠けると大変な状況でした。
そしてそのかろうじてそろった二人も中盤の出来次第でピンチを度々招く結果となりました。
これは少なくとも岸野監督が率いたサガンではずっと抱えている弱点がDF(と守備的MFの組み合わせ)であり、それを未だ解消できないで居る為です。
まだシーズンの残りがありますし恐らく来年もこの組み合わせがベースとなると思いますので詳しくは書きませんが、J2中位〜上位に来るチームは鳥栖DFの弱点に気がついていたと思います。
このように開幕当初から昇格を目指すと宣言していたチームでありながら、FWとセンターバックに致命的な欠陥を抱えたままでシーズンに突入したサガン鳥栖は、結果論に過ぎませんが、実際に開幕直後に躓きました。
FWについては1C終わるまで解決策を見出せませんでした。DFについては爆弾を抱えたまま、しかし適切な補強により弱点は目立たなくはなっています。
しかし何度も書きますが、開幕前から昇格を目指すと公言していたチームのFWやDFの陣容では無かったかとおもいます。
シーズン中の補強戦略はうまく行きましたし、それだけは昇格を争うチームの補強戦略であったと記しておきます。
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次回はこの選手層の問題を踏まえ、指導者の問題(疑問点)を書きたいと思います。
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