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サガン鳥栖原理主義者から愛好家へ転身した30男のblog
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残り4試合で3位との勝ち点差11
今年の昇格は絶望的な数字となりました。

鳥栖にとって今年は昇格しか頭に無かったはずで、実際にそれが可能性が薄くても、応援する物も昇格する事を信じて応援していたはずです。私は第2クール札幌戦後、このように思っていました。

「まだ昇格圏と「たった」18point差です。あと30試合超あるのです。充分に昇格のチャンスはあります。」
http://syukyu-to-imosyotyu-no-hibi.blog.drecom.jp/archive/295

チームは第二クールから持ち直し勝点を稼ぎましたが序盤で落とした勝点はやはり多すぎました。鳥栖は最小8point差までつめました。それ自体は素晴らしい事です。しかし追いつき、追い越すことは出来ませんでした。
まだ今シーズンは残り4試合あります。天皇杯も残っています。チームと選手はそれらの試合に自分達の本来の力を出して貰いたいと思います。

さて、サガン鳥栖と今まだ昇格を現実的なものとして戦っている上位4チームとの差は何処にあるのでしょうか?サガン鳥栖には昇格するには何が足りなかったのでしょうか?お金というのは真実かも知れませんが、しかしお金があっても使い道を間違えたチームはたくさん居ます。お金が少ないことはあえて目をつぶり、「サガン鳥栖が昇格を現実的な目標として目指しているチーム」という前提で、何が足りないのか、足りない頭で考えてみました。
何回かに分けて書いてみたいと思います。


1:設備面の問題

鳥栖には優先的に使用できる専用の練習場がありません。(ここで言う優先使用とは使用したいときにいつでも使えるという意味です)
それでも近年は鳥栖市が協力的であったので北部グラウンドを作ってくれ、また市陸の芝も整備された為、鳥栖市内でも練習が出来る状況ではありました。しかし、練習スケジュールを年間を通して見ていた方なら知っていると思いますが、鳥栖は練習スケジュールの変更は日常茶飯事でした。同じ場所で時間の変更等ならばわかりますが、前日に発表されたら場所も時間も違うと言うことは度々ありました。オンスケジュールであっても数日に一回は場所を変えて転々とグラウンドを移って練習しています。果たしてこの状態は昇格を目指すチームとして正しいのでしょうか?私は選手が集中して練習に望む為に毎日同じピッチ、同じ環境で練習する事が必要ではないかと思います。
北部グラウンドは決してサガン鳥栖が優先使用出来るわけではありません。練習内容や試合内容、選手の疲れ具合などから急に練習時間の変更や追加を行ないたいと思っても鳥栖では環境面で簡単にいかないと言うことです。
更には選手・スタッフ獲得時への影響も無いとも言い切れません。お金も無い、練習設備も無い、あるのはスタジアムと情熱だけでは短期間ではなんとかなっても、自分を伸ばしたい、選手として大成したいと思っている選手にとってはマイナス材料です。もちろん優れた監督・コーチ陣で来る選手も居ますが、監督やコーチは"変動資産"であり、チームに永遠にあるものではありません。優れたコーチ陣はつれてくることは出来ますが、練習場はどっかから持ってくる事は出来ません。

そして、決して負けた事をグラウンドのせいにする事はしたくないですが、佐賀陸のピッチ状態の問題があります。
今年佐賀陸で対戦した仙台も甲府も鳥栖にとっては目一杯戦えば互角には戦える相手でした。しかしピッチ状態が選手が目一杯戦うことの出来る状態ではなかった。芝が枯れているだけならまだいいんですが、ピッチの地盤がでこぼこで、なんでもないところでイレギュラーしたり脚を取られたりする状態でした。佐賀県は果たして鳥栖がJ1に上がるためのバックアップが出来ていたのでしょうか?
チームは開幕前から昇格を公言していました。そして上位となりそうなチームと佐賀陸で対戦する事は1C終わった頃には見えていました。あの佐賀陸の状態は決して一朝一夕で出来た物ではありません。去年もそうでしたし、私の知る限り(十数年前から)はずっと佐賀陸はでこぼこでした。
今年は昇格を目指し、来年は同じように10月、佐賀陸にJ1のチームが来る予定でした。10月の3試合を見た状況から考えると佐賀県がサガン鳥栖と言うJ1チームを抱える準備が出来ているかどうか、非常に疑問です。どうしても佐賀陸が改善しないなら、別の会場、他県の会場も視野に入れる必要があるかと思います。(更に言えば、このピッチ状態がわかっていたはずのHOMEチームならば他のやり方をするべきだったとも思います。これは別の機会に書きます)

お金が無いから設備はそう関単にそろえられないと言う人も居るかもしれません。

鳥栖サポならば一度本棚をひっくり返して「夢がある」を読んでみて下さい。練習場や設備に対する行政の意識は根本では昔も今も変わっていないと判断するしかありません。
プロサッカーは試合会場と選手があれば出来るわけではありません。しかしあの当時、県は誘致に際して練習場よりも試合会場を優先して手配し、チームも選手を優先して手配しました。実際に鳥栖に移ってくるときに、練習場の確保は課題になっていました。
鳥栖フューチャーズ時代、最後まで自前の練習場の確保は手付かずでした。このためサガン鳥栖になった時に最初に練習場で躓きました。鳥栖フューチャーズが使用していた練習場は使えなくなったからです。
ベアスタ(鳥栖スタ)にいったことがある人は思い出してみてください。HOMEゴール裏入り口に上る坂道の横にちょっとした芝生の広場があります。芝生と言ってもごく普通の公園にある芝生と同じで一部ははげ、平らでもないピッチです。サガン鳥栖は一時期ここで練習していました。もちろん毎日ではないですが毎週ここでの練習が組まれていた時期がありました。

その時期から比べれば今の状況は雲泥の差かもしれません。
しかしそこは今も「サガン鳥栖の練習場」ではなく「サガン鳥栖が練習で使う事がある場所」でしかないのです。佐賀陸の問題と練習場の状況を考えると、今も行政側(県も市も)は「プロサッカーチームはとりあえずな芝のピッチがある会場とチームがあれば運営できる」と考えているのではないかと思ってしまいます。

ちょっと話はそれますが、サガン鳥栖は行政に協力してもらえなければ直にでもなくなってしまいます。力関係で言えば行政>サガン鳥栖であるわけです。しかし本当にお互いがお互いの事を考えていれば、この力関係は行政=サガン鳥栖で無ければおかしいです。
例えば、行政はサガン鳥栖に協力する事で1の利益を10年得られると仮定します。また協力する事でサガン鳥栖は発展し10年後からはその利益が倍になる可能性があるとします。しかし、サガン鳥栖に協力しなければ、直近の5年はお金を使わない事や今現在の鳥栖の利益を搾取する事でサガン鳥栖から3の利益が得られますが、5年後にはサガン鳥栖はなくなってしまうとします。
この場合、行政側が取るべき解は5年で得る15の利益でしょうか、10年で取る10の利益とそれに続く未来の利益でしょうか?
後先の事を考え無い、利益のみを追求する私企業であれば、答えは簡単でサガン鳥栖に協力せず、5年で15の利益を取るべきです。しかし行政期間、公共機関はそういった過剰な利益の追求を求めるのではなく得る物は少なくても公共性のある事業を長く続けて行く必要があるはずです。

このたとえ話のような行政の充分な協力を受けれるようにするのは運営会社の能力ですが、根本的なボタンの掛け違いは考え方を変えないと永遠に解決されません。あくまでもたとえ話ではありますが、行政とサガン鳥栖は決してwin-Loseの関係であってはならないはずです。win-loseの関係はそのうちlose-loseの関係になってしまいます。お互いにwin-winの関係を築く為には、サガン鳥栖側も「施設を使わせてもらっている・地域の発展に貢献させていただいている」という意識が必要ですが、同時に行政側も「施設を利用してもらっている・地域の発展に貢献してもらっている」という意識改革が必要なのではないでしょうか?
運営会社側も意識と言う面で問題があったかと思います。推測でしかありませんが、旧運営会社末期と現在では選手寮以外目に見えた進展が見られない現運営会社も、松本GMや岸野監督の好意に甘え設備面の充実は時間がかかるから後回しになっていたのでは?と思ってしまいます。
サガン鳥栖を永遠に続くチームにし、本気で昇格しJ1で戦うと思っているのであれば、お金があろうが無かろうが工夫して行政と協力し合って優先的に年間を通して使用できる練習場を確保し、何時もと同じサッカーが出来る10月の試合会場を確保する必要があります。


最後に設備面の向上に成功しているチームの例を挙げてみます。
近年成績には中々現れてきませんでしたが徐々にサッカーの質が向上し、今期は一時昇格争いに絡む所まで躍進を見せた水戸では2006年7月からホーリーピッチという専用の練習場を確保しました。この施設は土地は市からのレンタルだそうですが、水戸ホーリーホックが運営・管理すし、優先使用できる練習場です。予算規模的には鳥栖よりも小さいチームではありますが、天然芝3面の練習場を確保した水戸には大卒の優秀な選手が集まるようになり、また有力だけどJ1では出場機会の無かった選手のレンタル先にもなってきています。また今年は遂に水戸市内でJリーグの開催基準に沿ったスタジアムの改修が行なわれました。水戸はこれから非常に"怖い"存在になると思います。
次に、今年J1でほぼ残留を決めた山形はNDスタジアムがあるべにばなスポーツパーク内でほぼ全ての練習を完結させています。行ったことがある人は知っているかと思いますが、芝生のピッチが増設され、最大限の配慮がモンテディオのためになされています。
最後に、先日戦った甲府は鳥栖以上に練習場を転々としておりますが、試合会場は見違えるようにきれいになりました。小瀬のピッチがどんなに酷かった事か。。。(練習場に関してもオフィシャルを見る限りは点々としていても既に11月まで何処で行うか公表されています。ギリギリで公表される鳥栖との間に差を感じるのは私だけでしょうか?)

水戸と山形と甲府の例を出したのは鳥栖を含めて昔のJ2下位常連のチームだからです。そして3チーム共に予算規模は少なく所謂親会社を持たない弱小チームでした。そして部外者にわからない今も抱える問題点があると思いますが、設備面で格段の進歩を果たしています。
鳥栖は、優先的に使用できる練習場はまだ無く、10月の試合会場の状態は最悪で、ある年はメインスタジアムさえも芝の管理業者を替えて芝の管理に失敗しました。昔は同じような状況にあったチームの中で最も設備面で遅れているのは一体どのチームでしょうか?成長しない設備環境は果たして昇格を目指すと公言しているチームとして相応しい状況なのでしょうか?

(誤字脱字はそのうちに修正予定:次回に続く)
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